涼しい風を広範囲に吹かせるにはクールルーフファンが最適でした。
作業域全体の防暑対策を考えていました。
以前はスポットクーラーや送風機を主な防暑対策として利用していました。しかし、スポットクーラーでは吹出口のごく一部分にしか冷風があたらず、送風機では室内の暖かい空気を送っているだけとなるため、作業域全体の防暑対策としては十分ではないと感じていました。そんなとき目に止まったのが大風量の涼風をある程度広い範囲に供給できるクールルーフファンでした。ホコリっぽい室内の空気を循環させるのではなく、水の気化熱によって外気をクリーンな涼風にして吹き降ろしてくれるという点も気に入りましたね。導入に当たってはカマクラさんを通じて実際にクールルーフファンを導入された他工場を見学させてもらい、どれくらいの涼風効果が期待できるのかを確認しました。
本格的な夏を迎える前に合計14台導入しました。
昨年の9月に試験的に3台ほど導入し計画段階で期待していたシミュレーションデータと同じような効果を得ることができましたので、本格的な夏場を迎える前の3月に追加で11台の導入を決めました。エアコンや洗濯機等の家電製品を作業者ひとりひとりの手で解体・分解していくリサイクルの現場は大変な力仕事となりますから、作業者の定着率や作業効率を高めるためにも作業環境の改善には特に力を入れています。追加分の設置工事が終わった段階で、早速作業者にお礼を言われたのは嬉しかったですね。
室内の作業域や屋根裏の配管に合わせて配置された
クールルーフファン。
吹出口を作業者になるべく近づけるようダクトを降ろした。