「エアコンの冷気を搬送ファンで送風。
自動車整備工場内を均一に冷却でき、ふんわりとした冷気が快適です。」
搬送ファンで効率アップし、当初見込みよりエアコン設置台数、予算を低減しました。
福島丸子店は本社に併設のショールームに整備工場を兼ね備えた店舗で2015年にリニューアルオープンしました。その際に整備工場の暑さ対策として搬送ファンをエアコンと組み合わせ設置しました。当初は従来のようにエアコンからダクトで冷気を分配する計画でしたが、以下のようなポイントで搬送ファンの方を採用することとしました。
Point1 天井の照明や配線類に干渉せずすっきり施工可能
Point2 ダクトよりも送風範囲が広く、動きのある作業でも風に当たれる
Point3 車両があっても工場内を均一に冷房できる
まず、ストール(整備区域)のどこにいても風を感じられるよう中央の通路上に搬送ファンを設置することを決めました。各ストールに風や冷気を強力に届けることができなければ快適さが損なわれます。一方、 風が強すぎてはスプレー等を使用したときに飛散してしまいます。涼しさの提供と作業に影響しない風量の両立ができるか心配でしたが、搬送ファンの配置、角度などを検討、調整することで適切な風量が得られました。また、搬送ファンが強力なため機器を集中して設置することができ、エアコン設置台数が当初見込みより少なくなり予算低減にもつながりました。
中間期も真夏も、エンジニアに大変好評です。
中間期は、ストール周辺の広い範囲で搬送ファンの風だけで涼しく感じられるようです。真夏は、風に加えてエアコンを併用することで快適さを確保できており、エンジニアからは大変好評です。他店からエンジニアが集まり技術研修を行う際も、快適な環境で集中できるようです。搬送ファンは職場の労働環境改善に役立っていると感じています。
測定結果
測定点 | 温度 | WBGT値 (暑さ指数) |
風速 |
---|---|---|---|
外気 | 34.5℃ | 28.1℃ | - |
① ファン直近(床上5m) | 29.5℃ | - | 9m/s |
② 送風先(ストールの奥、車両なし、床上1.5m) | 29.7℃ | 25.7℃ | 0.8m/s |
③ 車両の裏(床上1.5m) | - | 26.0℃ | - |
外観
搬送ファン14台を配置
各ストール(整備区域)へ向け搬送ファンでエアコンの
冷気を送風。
搬送ファン1台以上の風が各ストールへ向けられるよう
計画しています。