「ボトル製造時に発生する熱をもっと効率良く冷却したい!
実現してくれたのはユニットクーラーでした。」
当工場ではソフトドリンクの製造の一環として、自社工場内にてPETボトルの製造も行っています。ボトル製造ラインでは温湿度管理が重要です。特に近年では資源削減のためボトルの軽量化、更に生産の高速化が進むにつれ、温度・湿度の要求がよりシビアになっています。しかし、PETボトル製造ラインには材料をオーブンで加熱する工程があるため、オーブンから発生する大量の熱をエアコンで冷やして温湿度環境を整える必要があり、冬場でもエアコンを冷房運転する必要があります。
この冷房に掛かるエネルギーを削減する手段はないかと探していたところ、付き合いのある商社さんからカマクラさんのユニットクーラーを紹介してもらいました。
この製品は水(冷水)を利用して空気が冷却出来るということで、年間を通じて冷たい水が得られる富士山の地下水をうまく利用出来れば、ボトル製造工程の省エネになるのではないかと導入を決めました。導入後は、このユニットクーラーをメインに使用しつつ、湿度管理と細かい温度調整をエアコンで行うようにすることで、従来同様の温湿度コントロールを維持しながら空調負荷を削減することに成功しました。
また、ユニットクーラーに使用して温まった水は、温水として使用する洗浄等の工程に活用することで、水の使用量も増加せず、更に加熱のためのエネルギー削減にもつながっています。ユニットクーラーのおかげで、ボトル製造工程の空調に掛かる電力の1/4もの削減に繋がり、工場全体のエネルギー消費量を1%以上削減するという目標達成に貢献できました。
このユニットクーラーは、富士山の地下水から冷却エネルギーだけを活用しつつ、水使用量も増加させず、更に熱エネルギーも活用可能と環境に重点的に取り組む弊社の要求に対して合致した製品でした。昨年はまず試験的に1つのラインに導入し、製造への影響がなく、省エネの効果も大きいことが実証できましたので、追加で2つ目のラインへの導入も行いました。今後も引き続き省エネを推進すべく、他のラインや他工場への展開を検討しています。
~ Piont ~
① 空調負荷低減 消費電力1/4カット!
② 地下水の使用量を増やさない水循環システムを構築
③ 使用して温まった水は、加熱して使用する洗浄工程などに使うことで更にエネルギー削減