「従業員の健康を守りたい。
イニシャルとランニングも抑えたい。省エネ・エコも叶えたい。
すべてを実現したのはクールルーフファンでした。」
当工場ではブッククロス、銀行通帳用クロス、壁紙、電子特殊材料などダイニックの主要製品の数々が生産されています。第一から第三まで工場はありますが、仕切りによって限られた空間のため空気のコントロールがし易く、24時間稼働している第一工場の暑さ対策に取り組みました。様々な対策を検討した中で(下記イラスト参照)、最も適したものがカマクラさんの水の気化熱を利用したクールルーフファンでした。元々排気しかなく負圧状態でしたが、クールルーフファンを運転して給気を確保し、給排バランスも改善しました。陽圧化によって防虫対策も兼ねる点も予算申請の社内プレゼンでのアピールポイントになりました。
導入した結果、工場の負圧状態が解消され、目に見えて換気が良くなりました。また昨年夏までは猛暑や太陽輻射熱に加え、乾燥機からの放熱により、外気よりも6℃も暑くなる事があった工場内が、今年は外気よりも屋内の作業域の方が涼しいと感じるレベルまで涼しくなり、作業員にも好評を得る事ができました。また、懸念していた湿度上昇も現状製品に悪い影響を与える事はありませんでした。建屋全体の規模で実施したことが功を奏しました。
【不採用になった案】
上空から見た広大な工場の外観
(ドローンで空撮、ダイニック様提供)
工場内部の様子。
乾燥機の横が通路のため以前は非常に暑かったが、
クールルーフファンによる送風で涼しくなった。
ダクトは全て2つに分岐し通路に風の流れを作るようにしている。風量調節弁で風の強さを変えることも可能。
夏は下向きを使用:作業域に送風。
冬は横向きを使用:給水は停止。送風のみで給気として使用。冷たい外気を直接作業域に当てないように送風。
屋根上のクールルーフファン。
防虫対策として防虫網を設置。
室内側から見たルーフファン。
老朽化及び消費電力削減の観点から
ルーフファンの更新を実施。
一部のエリアでは防火ダンパー(FD)付きの
ルーフファンを採用。
配置図
【平面図】
【ダクトイメージ】
夏場は作業者に涼風を当てて体感的な涼しさを実現。
冬場は作業者に当てないようにダンパーを開閉し横吹きに。
https://kamakura-ss.co.jp/pdf/Dynicsama-kouteihyou.pdf
https://www.dynic.co.jp/index.html