「屋上にソーラーパネル、建屋内にはクレーン、制約がある中での“オイルミスト対策”」
![アサヒフォージ株式会社様 [岐阜県]](https://kamakura-ss.co.jp/kmkrwp/wp-content/uploads/2024/12/099_thumb.jpg)
アサヒフォージ株式会社様
岐阜県
自動車関連
- ユニットファン
- 搬送ファン
弊社は社名にあるようにforging(鍛造)技術を用いて、トランスミッション部品などのパワーミッション系、ベアリング、各種ギアなどの自動車部品を製造しています。弊社の事業内容としては「鍛造」を中心に展開しております。また生産工程は「鍛造」「熱処理」「機械加工」の大きく3つに分かれます。今回、搬送ファンとユニットファンを「機械加工」の工程工場に採用しました。
第2機械加工工場では旋削機械からオイルミストが発生します。オイルミストは目視で確認できるくらい大量に発生し、またオイルミスト特有の臭いがある事から、作業員からは改善を求める声が多数寄せられていました。導入前は窓を開けて気持ち程度の換気をする事くらいしか対策のしようがありませんでした。
そこで弊社では、この「オイルミストの解消」を目的とした設備導入を検討しておりました。
しかし当工場では屋根上にはソーラーパネルが設置されている為、屋上換気扇の設置が難しく、また建屋内の中央部はクレーンが稼働する状況であるなどの多くの制約がありました。このような状況下でも工場の側端であれば「搬送ファン」と「有圧換気扇」の設置が出来る事を付き合いのある販売店から説明を受け、鎌倉製作所を勧められた事が今回の製品導入のキッカケになりました。
<導入の決め手>
製品導入の決め手は、1台当たりの性能(送風能力)です。当初、他社製品の導入を検討した所、他社製品では8台以上必要との提案でした。しかし送風能力を計算したところ他社製品5台分で鎌倉製作所の製品1台分の送風能力にしか相当しない事が分かり、さらに8台分の工事となると、個別に工事費用が掛かり、設置コストも高くなる事が予想される為、最終的に費用対効果の高い鎌倉製作所の製品採用を決めました。
<導入効果>
今回の導入は搬送ファン2台と有圧換気扇2台のみの為、建屋規模から考えると、効果はかなり限定的なものに留まると当初は想定していました。しかし実際に導入してみると“オイルミストの消失”に関して、想定以上の効果を確認出来ました。
導入ファンの稼働時と停止時でオイルミストに明らかな違いが目視で確認できます。1台のみの稼働だとオイルミストがまだ少し残り、もやっと薄く曇っている状態ですが、2台稼働させると、この曇りが徐々に晴れていくのが分かります。
また導入前はオイルミストが発する“臭い”にも大変、苦慮しておりましたが、加工工程では、この臭いが軽減し、南側の倉庫エリアにおいては、ミストと臭いがかなり軽減した事も大変嬉しい効果です。
導入前は作業員からオイルミストや臭いに関する相談が多数寄せられておりましたが、導入後、その相談が無くなった事は大変驚きです。現場の作業者も想像以上の効果を実感しているようで、ユニットファン稼働時は負圧状態となる為、扉が勢いよく閉まる現象や、逆に閉じた扉を開けるのが重たいなどの現象が発生しますが、別建屋の作業者が当現象を体感する為に、わざわざ当建屋まで足を運ぶ事もあるくらい、反響も大きかったようです。
今後、「鍛造」工程の建屋においても鎌倉製作所の製品導入を検討しております。
Point1. 導入の決め手は1台あたりの性能(送風能力)!
Point2. 大量のオイルミストと臭いが消失!

設置した搬送ファン(左)とユニットファン(右)
旋削機械(薄緑色)から“オイルミスト”が発生。搬送ファンで風の流れを作り、ユニットファンで排気。導入前は目視で確認出来た大量の“オイルミスト”が、導入後は消失。

作業エリア
縦長の建屋で縦が約50m、横が約15m。手前側の左右両端に搬送ファンとユニットファンを設置。画像奥から中央部にかけてはクレーン稼働の制約がありユニットファン/搬送ファンの設置はしていない。

搬送ファン:AHF-404

ユニットファン:UF-90J

建屋外観

建屋全体イメージパース

全体配置図

拡大平面図

(左)立面図※ユニットファン設置側、(右)側面図
DATA
業種 | 自動車関連 |
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事業内容 | 自動車部品の鍛造・熱処理・機械加工 |
設置機種 | 搬送ファン(AHF-404)×2台 ユニットファン(UF-90J)※ウェザーカバー バードネット付 ×2台 |
お話をお聞きした人 | アサヒフォージ株式会社 企画部次長 藤原 様 |
インタビュー実施日 | 2023年8月29日 |

アサヒフォージ株式会社 企画部次長 藤原 様