「1台2役。涼風機を冬場は加湿機として活用!」
乾燥は作業効率や品質保持の大敵
当社ではカレンダー等の製造を行っております。紙を扱いますので、空気の乾燥する季節はいろいろと問題となります。例えば印刷された紙を1冊になるように1枚目、2枚目と集める丁合機というのがあるのですが、静電気で紙同士がくっつき空差しや2枚差しが発生すると、機械がエラーを感知しストップしてしまいます。そうするとスタッフが機械のチェックをし運転を再開することとなります。他には、乾燥で紙が歪み、真っ直ぐに断裁する妨げになるなど、乾燥は作業効率や品質に大きく影響しますので、湿度管理が大切になります。ですが、工場の扉は人や荷物の出入りのため開放されていることが多く、加湿をしても湿度の維持が難しい条件があり悩まされていました。過去に購入した噴霧式加湿機では紙を濡らしてしまう恐れがあったこともあり、冬場は特に乾燥は大きな課題となっていました。
たっぷりの加湿能力で乾燥によるトラブルが解消しました
そこで夏場は暑さ対策に使用されている気化放熱式涼風機を、加湿機として利用することとしました。アクアクールミニは、水が完全に気化した状態で出てきますので周囲を濡らすことはない上に、処理風量は大きく加湿能力は抜群です。製本作業に適した湿度は50%前後とされていますが、導入前までは暖房の使用により10%程度まで下がってしまうことがありました。アクアクールミニ導入後は十分に作業場の湿度を上げることができ、乾燥によるトラブルを解消することができました。
ただ本来は涼しい風を出すものなので、体に直接風を当てると寒くなります。人のいない方向に向けて設置して、低速モードで風を抑えながら運転しています。当社では低速でも湿度が上がったことが体でも感じられるほどの加湿効果です。夏には、作業者に向けて設置し涼風機を兼ねて利用を考えています。
作業の邪魔にならないところへキャスターで都度移動。
ルーバーを下向きにし、風で紙が飛ばないよう、人に冷たい風が当たらないように。
加工する用紙の出し入れを次々と行うため工場の扉を開け、
空調機や加湿機が効きにくい環境。