市田柿の収穫後に。通年で野菜全般に。鮮度保持効果を実感しています。
市田柿の収穫後、加湿&エチレン分解により皮むきに適した硬さをキープ。
南信州を代表する特産品「市田柿」のために、グリーンキーパーアクアを採用しました。市田柿は手間暇かけて育てられ、そして樹上で適熟になるのを待ってから収穫されます。適熟収穫により、干し柿となっ たときにより鮮やかな飴色の干し柿に仕上がるのです。収穫後、一時保存しながら順に皮むき機にかけていきますが、皮むき機にかけるまでの間に追熟が進み、機械にかけられないほど柔らかくなってしまうことがあり、それが課題となっていました。そこでグリーンキーパーアクアを採用し一時保存の冷蔵庫に設 置したところ、うまく硬さをキープすることに成功しました。柿はエチレンの感受性が高いため成熟が早く、また乾燥にも弱く、グリーンキーパーアクアの加湿とエチレン分解機能が市田柿には有効でした。収穫と加工を短期間に同時に行い時間との勝負となる市田柿づくりに、グリーンキーパーアクアは大活躍です。
集荷から市場への出荷のあいだも、おいしい野菜の鮮度を保ちます。
総合集荷販売センターでは、きゅうり、トマト、アスパラガス、パプリカ、ナス、レタスなど季節ごとに多彩な品目を取り扱い、品目によりますが毎日集荷と出荷を行っています。従来では予冷庫に加湿器がなかったので湿度が50~60%と乾燥しており、出荷までの半日~1日の間にいくらか鮮度の低下が見られました。例えばアスパラガスは、茎の切り口が丸くてみずみずしかったものが、乾燥すると切り口が乾いて繊維が目立ってきます。グリーンキーパーアクア設置後は、加湿効果で丸さとみずみずしい状態が保たれ、営農指導員からも評価を得ています。これまではグリーンキーパーアクアは4台使用し、湿度70~80%程度になっていたのですが、さらに湿度90%以上を目標に予冷庫の広さに合わせグリーンキーパーを2台増設しています。今後は他の予冷庫での導入も検討し、さらなる鮮度の向上を図っていきたいです。
面積280m2、高さ3.6mの予冷庫。
冷凍機3台、グリーンキーパーアクア、ラックには乾燥防止のビニールカーテンを設置。
温度:5~6°C
加湿前の湿度:50~60%
加湿後の湿度:70~80%(グリーンキーパー4台設置時)
予冷庫の規模に合わせ2台増設し、計6台で湿度 90%以上を狙っています。
茎の切り口が乾燥し、繊維が目立ち変色が始まっています。
湿度が十分な状態。 切り口が丸くみずみずしい。
湿度管理により、鮮度に差が出ます。