「九州工場の暑さ対策を滋賀工場に横展開。
『工場内に風を感じることができて良い』と作業員から喜びの声が上がりました。」
当工場では、主に食品業界、建築業界、家電業界向けに段ボール製品の製造を行っております。女性の働きやすさ、優秀な人材の採用、離職率低下といった面から労働環境改善の取り組みを行っており、その一環として、暑さ対策の検討を始めました。そんな時に、私は九州工場から異動してきたのですが、まず大きな熱源を有するコルゲーターライン(3枚の段ボール原紙を貼り合わせるライン)の暑さ対策から始めることにし、九州工場時からお世話になっていたカマクラさんの製品を会社に提案しました。コルゲーター部門では、2交代制で1日16時間、9~10名が作業をしております。
暑さ対策について、カマクラの営業さんから、工場内に溜まった熱気をルーフファンで排気するとともに、気化熱を利用したクールクリーンファンで涼しい空気を大量給気する方法をご提案いただきました。その中で、中長期的に会社の暑さ対策を進めていく第一歩として、気化熱を利用した涼風がどれくらい涼しいのか、作業員の皆に体感してもらうことと、予算的な兼ね合いから、クールクリーンファン2台の納入を決定しました。
別の製罐ラインでは、スポットクーラーを10台ほど置いて暑さ対策をしていますが、コルゲーターラインでは初めての試みでした。実際に今回、クールクリーンファンを導入したところ、これまでは工場内の室内温度が高いため、空調服を着用してもかえって熱風を浴びて困っていた環境でしたが、「風を感じることができて良い」と作業員から喜びの声が上がりました。ただ、九州工場では、給気、排気設備共に10台ずつ以上を設置しており、それと比較すると、滋賀工場ではまだまだ空気の流れが不十分だと思います。そのため、次は排気設備を設置して、熱気を排出し、また中長期的にも、もっと給排気量を増やしていき、熱だまり対策をしていきたいと考えています。
配置図 イラスト
【平面図】
【断面図】