●メリット1 騒音の低減
インバータ制御でファンの回転数を下げると、次式で表されるように、 設置台数が少ない場合より、静かな作業環境をつくることができます。
騒音値の低下量=-50log(n/n0)
n:運転する回転数 n0:基準回転数
(例)ルーフファンが10台設置されている工場で、(1)基準回転数のままで7台運転した場合と、(2)インバータ制御で回転数を基準の70%にして10台運転した場合を比較すると、ともに風量は10台フル運転時の70%となりますが、合成騒音値は、(1)の場合で73.5dB、(2)の場合で67.3dBとなります(1台のn0での騒音値を65dBと設定)。インバータ制御を採用した(2)の方が6dB以上も静かになる計算になります。
●メリット2
省エネ効果
ファンの回転に必要な動力は、次式で表されるように、回転数の3乗に比例しますから、インバータ制御でファンの回転数を下げることで、著しい省エネ効果も得られます。
L=L0×(n/n0)3
L:必要動力の合計
L0:1台当りのフル運転時の基準必要動力
n:運転する回転数
n0:基準回転数
(例)メリット1の例と同様に、(1)基準回転数のままで7台運転した場合と、(2)インバータ制御で回転数を基準の70%にして10台運転した場合を比較すると、それぞれに必要な動力は、(1):L=7L0、(2):L=10L0×0.73=3.43L0となり、インバータ制御を採用した(2)の方が半分以下の動力ですむことになります※。
※実際の消費電力はインバータやモータの効率などにより若干異なることがあります。
※ルーフファン以外の製品にもインバータは設置可能です。詳しくはご相談ください。