快適な換気計画を実現するためには、排気同様、給気という考え方が重要になります。給気には負圧解消という使用目的がありますが、そのほかに体感的な涼しさを得られるというメリットがあります。
人が涼しさ・暑さを感じるときには、温度・湿度・風速の3要素が大きな役割を果たすことが知られています。カマクラのクールルーフファン、クールクリーンファン、ルーフファンといった給気装置は大風量が特長です。特にクールルーフファンとクールクリーンファンの場合は、水の気化放熱を利用して暑い外気を涼しく変えながら給気でき、相乗効果でワンランク上の給気効果を得られます。
■吹き下ろし気流の風速分布と拡散範囲
■床上1.5mの給気中心風速
湿度100%RH、風速0m/sのときに相応する温度を感覚温度とし、温度・湿度・風速の三要素との関係をヤグローが実験的に求めたのが感覚温度曲線です。
Aの場合
乾球温度30℃、湿球温度25℃、風速1.0m/secの時の感覚温度は26℃になります。
Bの場合
乾球温度25℃、湿球温度20℃、風速1.0m/secの時の感覚温度は21℃になります。