工場・事業所などの建物内を、作業者が活動する「作業域」と、作業者のいない「非作業域」に分類します。クールルーフファンやクールクリーンファンで作業域へ涼風を給気する一方、ルーフファンで非作業域の上昇熱気流を排気することで、対費用効果の高い防暑対策を行えます。
1.大量の涼風をまとめて出す吹出し空気は、噴流の進行とともに周辺の室内空気と混合して室内温度に近づきます。吹出し口は1 〜2 ケ所程度にし、防暑対策が必要な涼風給気ゾーンにできるだけ大量に吹き下ろす方が、周囲の空気との混合が少なく、効果的です。 |
4.充分な排気ファンや排気口を設けるクールルーフファン、クールクリーンファンは大風量の給気装置。給気量に見合った充分な排気口や強制排気設備が必要です。ルーフファンと併用すると、屋根や天井付近の高温空気を効率良く排気し、涼風効果がさらに上がります。 |
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2.吹出し口は屋根や天井面から遠ざける屋根や天井面には温度の高い空気が滞留しています。 吹出し口は、なるべくこれらの空気と混ざらないよう必要冷却位置まで近付けます。 |
5.オートスイングルーバーで効果面積を広げるダクト吹出し口にカマクラオートスイングルーバーを取付け、対象域を70°の範囲でカバー。吹出し口からの多量の間欠風により、屋外の自然風に似た快適涼風を、より広い範囲に届けます(改良型ゾーン冷却方式)。 |
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3.ダクトは短く吹出し口を多くしたり、ダクトを長くすると抵抗が増え、風量が落ちます。費用がかさむ上に効果が減少します。費用のかかるダクトは極力短くし、曲がりを少なくすることが重要です。 |
6.ダクトで分岐するよりも追加した方が効果的涼風を必要とする場所が離れている場合は、ダクトで分岐するより、ダクト費用を本体にまわしてもう1 台設置することが涼しくするポイントです。 |